サンカラーメルマガ No.159

2021.1.5発行

サンカラーメルマガ　No.159

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
新しい年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
昨年はコロナ禍に見舞われ大変な一年でした。
本年はコロナ禍を退散させ、よい一年になることを祈念します。

旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。
弊社は創業以来23年目になります。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と
感謝する次第です。
本年も、心新たにサンカラーの社員一同皆様のお役にたつよう誠心誠意努めて
まいりますのでご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

今月のメルマガではCOROB社の重量式 ディスペンサー（自動計量機）をご紹
介させていただきます。
ご意見、ご質問なんでも結構です。メールをお待ちしています。

_/_/_/_/_/__/_/_/ COROB社の重量式 ディスペンサー _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

COROB社は体積式のディスペンサー（自動計量機）に加え、カナダのNovaflow
社を傘下におさめたことから重量式のディスペンサーの品揃えを充実させることが
できました。
ここでは重量式ディスペンサーについて改めてご紹介させて頂きます。

重量式ディスペンサーはペイント、印刷インキにとどまらず、包装用基材、染料、
オイル、接着剤、香料、シリコーンなど、液体やペーストの混合計量をバッチ方式
で行う多方面の利用分野があります。
COROB社（Novaflow）は次の3つのことを方針として掲げています。
一つ目はすべての製品は、世界中ですぐに入手できる様々な既製部品を組み合
わせて、シンプルなモジュラー（ブロック）設計により構築します。ハードウエアであれ
ソフトウエアであれすべての製品は顧客のニーズに応じて用意されているモジュール
を組み合わせることで効率的に製品を提供することを基本にしています。
二つ目はすべてのソフトウエアを自社内で作成、そのサポートもすべて自社で行い
ます。
三つ目はお客様が既にご利用なさっている種々のソフトウエア、プログラムとインタ
ーフェイスを取り効率よく運用可能にすることです。Novaflowのソフトウエアは、
SAPに代表されるMRP(Materials Requirements Planning、資材所要量計画）
システムとも十分連携を取って効率よく稼働させることを可能にします。

ハードウエアのモジュールの一例としてディスペンシング・バルブを見ることにしましょう。
バルブの種類は口径が3mmから30mmまでのものがあります。採用される秤の
精度にもよりますが3mmのものの測定精度は0.2g、30ｍｍのものは20.0gです。
バルブの本体、及びシリンダーはステンレス製です。また、吐出バルブには固定サイズ
のセレクトフローバルブと、小量計量精度を向上させる時に使用するための3ｍｍ
径と大量計量時に吐出時間を短縮するための30ｍｍ径を組み合わせたマルチ
フローバルブがあります。ニーズに応じてお選びいただき、また自由に組み合わせて
ご使用いただけます。マルチフローバルブは、はじめは高速で大量吐出に、最後は
低速で少量の吐出を行います。

　　　　　　 バルブの並べ方の一つの例ではバルブ面はフラットなので掃除が簡単です。
自動クリーニング機能（オプション）を使用することでバルブ周辺を常にクリーンに保てます。
　　　　　 モジュールのひとつとして重量計（秤）があります。Novaflowで採用している秤は
工業用として正確性に定評のある Mettler Toledo社のものです。
35kgから3000kgまでの広範な機種をご用意しています。

　　 最も単純な形態である手動システムの一例では、秤の上に載せら
れたドラム缶に、作業者は操作盤のモニター画面を見ながら色材を注いでいき
ます。注ぐべき重量近くになると画面表示の色が変わり作業者に知らせます。

小さな缶の中での調色のためにはターンテーブルの上に缶をセットして、缶の位置を
秤量すべき原料のノズルの位置に回転させる方式も用意しています。

ディスペンサーではポンプも大切なモジュールのひとつです。Novaflowでは通常はIngersoll
-Rand (ARO)社のダイアフラムポンプを採用しています。ボディ部分は溶剤系用にはアル
ミニウム製、水性用にはポリプロピレン製です。圧縮空気で作動し粘度6000cps以下には
無条件で対応します。また高粘度製品にはピストンポンプ等も用意しております。パイプ内
完全循環方式を採用し、原料のパイプ内での詰りを防ぎます。

ホースは溶剤系用にはUHMW（超高密度ポリエチレン）、水性用にはPVC、
高粘度用にはEPDM（エチレンプロピレンゴム）を採用します。

ドラムやバケツに入った原料を攪拌するスターラーにも形状などに工夫を凝らして
います。蓋部分と一体になっており交換しやすいデザインです。高粘度用のスタ
ーラーも用意しています。

以上の様にNovaflowの機器、システムを構成する主要なコンポーネントは
すべてモジュール方式ですので、防爆仕様、非防爆仕様を問わずお客様の
ご要望にあわせたディスペンサーを効率よく組み立てることが可能です。

どのようなことであれ重量式ディスペンサーについてのお問い合わせをお待ちして
おります。

_/_/_/_/_/_/_/_/ 台湾ひとり歩き　台北の美術館 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

台湾滞在の最後の日は台北周辺の美術館巡りです。
午前中は、関渡美術館を目指すことにしました。関渡は台北駅からMRTで北に
30分ほどいったところです。近くに淡水河が流れ、サイクリングロードも整備されて
いることから何度も降りたことのあるところです。はじめて行く美術館はそこからバスに
乗り10分ほどの高台にありました。一帯は国立台北芸術大学の建物が立ち並び、
関渡美術館は大学の施設のひとつです。当日は台湾録像芸術創世記REWIND
-Video　Art in Taiwanというタイトルでの映像を主体とする展示でした。
ひとそれぞれ興味が違うと思いますが、私は時々はこんな美術館にも迷い込みます。
訳がわかったような、そうでもないような、、、、、。
ひとつだけご紹介します。作者はワイングラスを10個、A4ほどの紙10枚を並べます。
その紙に、ひとつづつ愛、死、努力、、なんて書いてグラスに差し込み火をつけます。
燃え尽きたところにワインを注ぎ、順番に飲み干していきます。それでおしまいです。
大いに笑えました！
国立台北芸術大学の敷地は広く、行きかう芸術家の卵たちの顔つきも生き生きと
していて頼もしそうでした。この高台からの淡水河の眺めも抜群です。

MRTで圓山まで戻り、次は台湾に行く都度立ち寄る台北市立美術館です。
圓山駅から歩いていると数分おきに松山空港へ着陸する旅客機が頭上100m
ほどのところをかすめます。
台北市立美術館は常設展示はなしで、いつも複数の特別展をやってます。
今回のメイン展示は蘇旺伸の動物画でした。童話の挿絵のような、ヘタウマの絵
の数々でした。
ここでもTHE NIGHT OF SODOMと銘打った現代美術の展示があり、15分ほど
の360°に展開する動画にお付き合いさせてもらいました。枯葉が敷かれた床に
座り込み、次々とあっちこっちの画面に展開する訳のわからない図形、飛び交う
レーザー光線、異次元空間でした。

最後に回ったのは中正紀念堂です。別に蒋介石に敬意を表しに行った訳では
ありません。その日はここまで現代美術ばかりだったので中正紀念堂に行けばな
にがしか落ち着いた絵に会えると思ったからです。
風景写真展が出色でした。夕暮れ時の中正紀念堂の前の広場は格好の憩い
の場所です。ここには立派なコンサートホールもあります。
宿への戻りは二二八公園の脇を通る、歩き慣れた道です。